研究概要 |
5年間を通じて、西部北太平洋において、高低気圧や台風などの総観規模の気象現象が大気による物質輸送や海洋表層における物質循環・生態系にどのような影響を与えるかを、モデリングによって明らかにする。
過去の事例解析や本特定領域で行われる観測(SNIFFS, SPEEDS, BLOCKS, SNIFFS II)の再現を通じて、(1)台風や強い低気圧による突発的な気象現象による海洋生態系や物質循環の応答、及び(2)それらに伴う直接的な強風によるガス交換係数の増加と間接的な海洋生態系の変化を経た、二酸化炭素などの大気-海洋間ガス交換量やエアロゾルの放出量の推定、(3)黄砂現象などの大気経由の陸域から海洋への物質輸送過程を明らかにする。
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