- 日時
- 2011年9月13日(火) 10:00〜17:00
- 場所
- 北海道大学 地球環境研究院 大講義室(D201)
〒060-0810札幌市北区北10条西5丁目
TEL 011-716-2111(代表)
- 開催主旨
- 地球圏-生物圏国際協同研究計画(IGBP)が1986年、国際学術連合(ICUS)によって策定された。現在、地球システム科学としての統合に向けてIGBPは第2期を迎えた。2001年2月に、海洋・大気間の物質相互作用計画(SOLAS: Surface Ocean-Lower Atmosphere Study)は海洋と大気の境界を中心に化学、物理、生物分野の研究を展開するIGBPの新しいコアプロジェクトとして、正式に認められた。また、海洋研究科学委員会(SCOR)、大気化学および地球汚染に関する委員会(CACGP)、世界気候研究計画(WCRP)においてもSOLASを支持することについて正式に表明された。我が国においても、すでに海洋・大気間の物質循環過程に取組んでいる幾つかの研究グループが存在し2002年に日本学術会議においてIGBP国内委員会の下にSOLAS小委員会の設置が承認された。現在、西部太平洋を対対象としたW-PASS, 南大洋を対象としたSATAGESなどが活動しており、黄砂や火山活動による微量元の供給、生物活動と微量気体の関係、台風通過がもたらす生物生産、鉄供給と窒素固定など多くの成果があがっている。 また日中韓3国を中心として、黄砂とその海洋への影響解明を目的とした国際プロジェクト(ADOSES)が進行中である。提案するシンポジウムではこれらの成果を集め議論することによって、SOLASのシンセシスに貢献するとともに、次世代の大型プロジェクト策定に関する方向性を議論する予定である。
- プログラム
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| 座長:津田敦(東京大学) |
10:00-10:30 | 「W-PASS オーバービュー」 |
| 植松光夫(東京大学) |
10:30-10:45 | 「西部太平洋における海洋生物起源の有機態窒素エアロゾル」 |
| 宮崎雄三(北海道大学)、河村公隆、澤野真規、鄭進永、古谷浩志、植松光夫 |
10:45-11:00 | 「気液平衡器とGC-MSによる揮発性有機化合物(VOC)分圧の連続測定 −海洋のVOC分布について7回の船舶観測から明らかになってきたこと−」 |
| 大木淳之(北海道大学)、横内陽子 |
| 座長:古谷浩志(東京大学) |
11:00-11:30 | 「大気海洋間における気体交換変動の研究」 |
| 渡辺豊(北海道大学) |
11:30-12:00 | 大気海洋間相互作用における海洋生態系動態 |
| 武田重信(長崎大学) |
12:00-12:30 | W-PASSにおけるモデリング研究の成果 |
| 山中康裕(北海道大学) |
12:30-14:30 | 昼食+ポスターセッション |
| 座長:武田重信(長崎大学) |
14:30-14:45 | 「辺戸集中観測」 |
| 坂東博(大阪府立大学) |
14:45-15:00 | 「台風通過が生物生産に及ぼす影響」 |
| 津田敦(東京大学) |
15:00-15:15 | 長期変動WG活動報告 |
| 渡辺豊(北海道大学) |
15:15-15:30 | 「渦相関法による海面二酸化炭素フラックス測定の進展と課題」 |
| 塚本修(岡山大学) |
15:30-16:00 | ブレイク |
| 座長:植松光夫(東京大学) |
16:00-19:00 | 総合討論 Post W-PASSの新たな展望 |
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